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実-2 美味しい訳

 桃が色づいてくるといよいよ夏だ。サクランボが初夏で、桃は盛夏、何とも福島らしい季節感だ。
 個人的に桃はそれほど好きではないが、「福島のくだもの=桃」が一般的であることは認めているし、友人知人からの評価もすこぶる高い。
 「どうして福島の桃はこんなに美味しいの?」と聞かれると、「盆地で夏が暑いから」ぐらいしか答えてこなかったが、答えは桃の木の根元にあった。大きく美味しい成果を得るためにこれだけの犠牲を払っているのだから、美味い筈である。
 この摘果を商品化する取り組みも進められているという。このまま腐敗して肥料として樹木を支えるのも大切だろうが、選ばれたものの影で犠牲になったものが形を変えて復活するストーリーにも期待したい。

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